読み聞かせにおすすめの絵本
おすすめの年齢:幼稚園(4歳以上)
めっきらもっきらどおんどんのあらすじやおすすめポイント
男の子が不思議な呪文を唱えると、不思議な世界に辿り着き、不思議な妖怪たち3匹と遊びます。
まずはその妖怪たちが面白いです。怖いというよりは、ユーモラスです。絵もかわいらしいし、振る舞いもかわいらしいのです。男の子と遊びたくて、お互いに喧嘩を始めたりするのです。遊び方も、1匹ずつ異なって、面白いです。
ユーモラスな妖怪たちと遊ぶのは楽しいですが、やっぱり不思議な世界に入り込んでしまって、戻れるのかどうか、心配になってきます。男の子も帰りたくなって、心細くなってきます。なんとか帰れて、最後に「良かったね」とほっと一安心できるのも、この本の良いところだと思います。
めっきらもっきらどおんどんを読み聞かせた時の体験談
最初は普通に穏やかに読み始まるのですが、妖怪たちが飛び出してきた瞬間から、「わ~っ」という感じで、読むほうも聞く方もテンションが上がって楽しくなります。
妖怪たち3匹が、それぞれ姿かたちも遊び方も大きく異なるので、「どの妖怪と遊びたい?」と聞き合うのも楽しいです。「この妖怪と遊びたい!」という感じに盛り上がっていきます。
遊び疲れた妖怪たちが眠ってしまったあたりでは、「男の子本当に帰れるのかな」と、聞いている方も心配になってきます。やっと帰れて良かったねと安心します。
本の一番最後は、「男の子は呪文を忘れてしまったけれど、君は覚えているかな」と、聞き手に問いかけるような形で終わります。それを受けて、読み終わってからも盛り上がります。「覚えているよ」とか「忘れちゃった」とか言いながら、本の最初の呪文の部分をもう一度こっそり読み返したります。暗唱する子もいたりするので、「そのまま不思議な世界に行ってしまうよ」とちょっと脅かしたりすると、「平気だよ」と強がったり、「やっぱり忘れた」とごまかしたりするのも面白いです。