読み聞かせにおすすめの絵本
おすすめの年齢: 年中(4歳)~小学校1年(6歳)くらい
しゅくだい絵本のあらすじやおすすめポイント
先生が出した今日の宿題はなんと「だっこ」!
おうちの人にだっこしてもらってくる、それが宿題です。
みんなの前では「やだ~」って言ってたもぐらのもぐくんも、うれしそうに走っておうちに帰ります。
宿題をしてもらおうとお母さんにお話をしようとしても、生まれたばかりの赤ちゃんのお世話で忙しいお母さんは、もぐくんの話を聞いてくれません。
「しゅくだいを・・・」と話しかけても、「早くやるのよ」と言われるばかりで、もぐくんは言い出せなくなってしまいます。
夜ご飯。
お父さんやおばあちゃんに、宿題はやったのかと聞かれたもぐくん。
やっとのことで「だっこ」が宿題だと言えたのです。
「はやくしゅくだいやりましょう!」とお母さんがだっこして歌を歌ってくれました。
「今度はお父さんの番だぞ!」といって、お父さんが強く抱きしめてくれました。
「おばあちゃんにも宿題させておくれ」といって、おばあちゃんまで!
おばあちゃんはもぐくんに「また、だっこの宿題が出るといいね」といってくれました。
次の日、先生に「宿題はやってきましたか?」と聞かれ、子供たちはみんな元気に「は~い!」と答えました。
しゅくだい絵本を読み聞かせた時の体験談
小学校一年生の読み聞かせの時間に読みました。
宿題の意味をもちろん理解している子供たちでしたので、「こんな宿題が出るといいなあ」という感想がありました。
もちろん、いわゆる普通の「勉強の宿題」でなくていいな、という意味もあるのでしょうが、それ以上に「おうちの人にだっこしてもらう」ということが減ってきているということなのだろうと感じました。
子供って、学校に入ってしまうと急に親から離れて行くように感じます。
これって、たぶんどの親御さんも感じていることだと思いますが。
子供の側からは「いまさら」という感じがあって、なかなか「だっこして」とは言えないでしょうね。
親の方も、甘やかしてはいけないとか、自立させないととか。はたまた面倒くさいとか。
いろんな気持ちがあって、なかなか「だっこさせて」とは言わないと思います。
そんな親子関係を見られているかのような、この先生のこの「宿題」。
いもとようこさんのやわらかいタッチの絵ともあいまって、
ほんわかとした気持ちにさせてくれるのです。