読み聞かせにおすすめの絵本
おすすめの年齢:2歳~
かいじゅうたちのいるところのあらすじやおすすめポイント
マックスという男の子が、いたずらをしてお母さんに怒られ、夕ご飯抜きで寝室に放り込まれます。
すると部屋が森にかわり周りは海になり、運ばれてきた舟に乗ってかいじゅうたちのいるところへ到着します。
マックスはかいじゅうの王様になり、かいじゅうたちに魔法をかけ、一緒にかいじゅうおどりを踊ったりすっかり仲良くなりますが、最後には家に帰りたくなってかいじゅうたちにあっさり別れをつげてお母さんのもとへ帰っていきます。
決してかわいいとは言えないかいじゅうたちが、マックスと遊んだり、帰らないで!と泣きつく姿にだんだんと愛着もわいてきます。センダックはずっと子供の心を持った作家でした。彼の描く世界はいつも多くの子どもの心に響きます。男の子はもちろん、女の子も大好きなお話です。
かいじゅうたちのいるところを読み聞かせた時の体験談
寝室に放り込まれた瞬間から部屋の壁が消えて、木がどんどん生えてきます。
「どんどんはえて、、、もっともっと生えて、、、」というフレーズが気にいった娘はすぐに覚えてしまいました。他にも言葉の響きが絶妙なので、何度もせがまれているうちにすっかり覚えてしまい、自分が読んでいるまねっこをし始めました。きっと心地いいのでしょう。
かいじゅうおどりの場面は、読み手の私と聴き手のこどもで作り上げる自分たちだけの宝の時間になります。言葉もないページが続くので、口からついて出てくる言葉を重ねながら、自分たちのかいじゅうおどりが出来上がるのはなんともいえません。
ラストは、「いつのまにやらほうりこまれた自分のしんしつ」に帰っていきます。その時のマックスの表情が、初めて見せる少し成長した少年の顔になっています。マックスに自分を投影していた子供たちも満足そうにします。
そして、最後に絵が終わった後、ひとこと「まだほかほかとあたたかかった」があります。
こどもはここまで聞いてから、一呼吸おいて「もいっかい!」となるのです。どんなごちそうがあったのかわかりませんが(テーブルの上にはスープのような器とスプーンがおいてありますが)、マックスをあたためるごちそうは、聞いている子供の大好きなお母さんの料理に重なるのです。我が家では「シチュー!」と言ってました。