読み聞かせにおすすめの絵本
おすすめの年齢:3歳から小学生
ラン・パン・パン絵本のあらすじやおすすめポイント
むかしむかし、インドの山奥で歌のうまいクロドリが、愛する奥さんを王様に奪われてしまい、くるみの殻で作ったかぶとや残りの殻に皮を貼って作ったたいこやとげの刀など身に着けて奇妙キテレツな格好をして奥さんを取り返しに行きます。
途中、王様に恨みがある猫やアリの大群、木の枝や川が仲間に入り、王様のお城で仕返しをして最後に奥さんを取り返して帰るお話です。
奇妙な格好のクロドリは愛らしく、子供たちはその姿にすっかりとりこになります。
また歩きながらたたくたいこの音色「ラン・パン・パン」という響きはとっても魅力的です。
ラン・パン・パン絵本を読み聞かせた時の体験談
この物語の魅力は何と言っても愛らしいくろどりの風貌と、軽快なたいこの音。たいこの音色に合わせてあっという間に大合唱!子供たちはじっとしていられなくなります。
また加勢する猫やアリたちはクロドリの耳の中に入るので、そのたびに「ぎゃー!」と嬉しそうです。きっと耳に入る猫たちの気持ちになったり、はたまた入られる耳の気分なのでしょう。汚れた川が入るときはもう大騒ぎになります。
また、王様の大人げない意地悪や、クロドリに対素する態度には子供心にあきれるようです。小学生くらいになると「大人げないね」と失笑気味。それでもにくめないのダメ人間への博愛?憐み?なのか、決して見放さい子供達です。
最後には川が洪水のようになって王様が我慢できなくなるので、同情の声も聞かれます。
奥さんを取り戻して帰ってからも猫やアリの大群、木の枝、川と幸せに暮らします。日本や欧米の作品にはない独特の風景に興味津々です。
寝る前に読むと興奮して逆に寝られなくなる子もいるでしょう。ちょっと疲れてテンションが低いときや嫌なことがあって気分転換したい時に明るくなれるお話です。