読み聞かせにおすすめの絵本
おすすめの年齢:1才から3才
もこもこもこのあらすじやおすすめポイント
すごく単純なストーリーです。ストーリーと呼べるのか疑問なくらい単純です。
しーん。から始まり丸が動く様子を言葉で表現しています。
もこもこもこ、つん、ふんわふんわ、など丸が大きくなったり、ふわふわしていたりする姿を不思議な言葉で表しています。
読み方を一工夫するだけで、いろいろな丸の雰囲気を楽しめます。
また、色彩が子供の興味をひくような、でも身近な色を使っていますし、形が単純なので、子供も親近感を持てるのかもしれません。
もこもこもこのあらすじやおすすめポイント2
この絵本は「もこもこ」や「にょきにょき」などの擬音のみで構成されています。そのため子供が頭の中でいろいろなことを想像して聞くという楽しさがあります。こどもによって解釈が異なる絵本の一つです。
大人自身も、擬音のみの文章をどのようにして読むのか考えるのが楽しいです。読み聞かせてくれた人によってストーリーの幅も広がりそうです。ページをめくるたびに子供の興味をそそるので、何度読んでもおもしろく重宝されるのではないでしょうか。
もこもこもこのあらすじやおすすめポイント3
詩人の谷川俊太郎さんと元永定正さんの合作絵本です。1ページ目には空と大地の絵で「しーん」そこから「もこ」と物語が始まり、もこもこ、にょきにょき、ぱく、ふんわふんわなど不思議な擬音と絵が描かれます。
最後はまた「しーん」。大人にとっては宇宙の始まりから終わりまでを描いたような哲学的な物語に見えますが、子どもは素直に言葉の響きと絵の不思議さに惹きつけられるようです。大判サイズなので大勢での読み聞かせにも最適だと思います。
もこもこもこを読み聞かせた時の体験談
しーん。の始まりでは、子どもと一緒に口に人差し指をあて、しー!のポーズをしながら読みはじめます。
初めての、 もこ、は、ぴょこっと飛び出てきたような感じをだすと、きゃー!と子どもが喜んでくれます。
そこから、もこもこ、もこもこもこ、と、どんどんテンポよく進めていくと、子どもたちも、テンポよくテンションが上がってきているのが分かります。
ギラギラのところでは、お日様が燃えているかのように、両手をギラギラと半回転させたりして表現していした。
ばちん!のところでは、破裂を表しているので絵本の破裂した絵の部分に近づいてきて、パチンと叩いて子どもなりに破裂を表していました。
ふんわ、ふんわ、は、ふわふわと丸が飛んでいってしまったかのように軽い口調で、でも、楽しさも伝わるように読むと、子どもたちも楽しそうに真似して一緒に読んでくれます。
何度か読んでいるうちに、子どもも自然と口ずさめ、アクションもできるようになってきてました。
もこもこもこを読み聞かせた時の体験談2
絵がシンプルで大きいので0歳から、興味をもって聞いていました。ぼんやり見ながらも、たまに声のトーンをかえると笑っていました。1歳くらいだと初めの「もこ」の時点でツボに入っているようでした。読む前からおかしいといった感じです。
何度も読み聞かせているうちに自分もページを開き「もこ」というようになっていました。
さらに2歳くらいになると、ページと書かれている擬音をすっかり覚えてしまって、大人が読む前に「にょき」や「ぱくっ」などと声を出すようになりました。それから「もぐもぐ」のページでは自分も一緒に口を動かしたり、「ぱちん」のページでは絵本をパチンと叩いたりします。ページをめくるたびに、面白いのかゲラゲラ笑っています。
最初はクラゲにみえた「ふんわふんわ」の絵が飛行機に見えたりと成長に合わせて見え方が異なるのも良いなと思いました。
この本、もう何度読み返したかわかりません。初めは読むのが難しいと戸惑いがありましたが、子供の反応が面白くて、こういったほうがいいのかなどだんだんつかめてきました。
「もこ もこもこ」という奇妙なタイトルですが、作品に愛が感じられ、今では親子そろってお気に入りの絵本のひとつです。もしもお友達や兄弟に子供が生まれたら、ぜひプレゼントしたいと思います。
もこもこもこを読み聞かせた時の体験談3
子育て支援センターで毎週絵本の読み聞かせがあるのですが、小さな赤ちゃん達はどうしても気が散ってしまい大人しく絵本を見ることはありませんでした。
この絵本を初めて読んだ時、最初の「もこ」から子ども達が注目しはじめ、その場にいた6人ほどの0歳児の赤ちゃんが最後まで大人しく見入ってしまいました。
それから自宅でも我が子に読み聞かせるようになったのですが、本当に不思議な魅力のつまった絵本です。谷川俊太郎さんの言葉のリズムが心地よく、永定正さんのイラストは色彩が美しいです。
構成がシンプルなので読む度に間の取り方や言葉の抑揚を子どもの反応によって色々変化させると何通りにも楽しめます。我が子は特に「もこ」から大きくなった物体がはじけて「ふんわふんわふんわふんわ」と浮遊するページがお気に入りで、そのページはいつも時間をとってじっくりと見せています。
月齢の大きな子どもがいる読み聞かせの場では、ストーリーを作れるようで、「あーこれ食べられちゃったの」や「亀さんが風船になったよ」「木がお餅になったよ」等々色んな情景描写が出てきます。不思議なイラストが何にでも見立てることが出来るので子どもの創造力を養うのにもぴったりの絵本だと思います。
文字は全体的に少なく、話を読むというのではなく、読み手の擬音の読み方の工夫で何通りにも想像が膨らむ絵本です。
色彩豊かで、次はどんな風になるのだろうとわくわくするような絵本です。
推奨年齢は0~2歳頃だと思いますが、少しひらがなが読めるようになった子供が自分で読むのにもお勧めです。
また、言葉も単純なので数回読むと子どもは言葉を覚えてしまうので、読み聞かせと一緒にセリフのように楽しんでも良いです。
始めは園で先生に読み聞かせてもらったのがきっかけでこの本を気に入りました。
最初に、家で親の私が読んだ時は、「何だ?この絵本。変なの!!」と思ったのが第一印象です。
何度か読み聞かせをするうちに、次はこうやって読んでみようか?とか少しずつ私の方が工夫する事を楽しむようになりました。
また、絵本独特の色もとても豊富に使ってあって、少し芸術性のある絵本なので、読まずにパラパラめくっているだけでも楽しい絵本だと思いました。
他の絵本がある中、我が家の子供たちには一番のお気に入りで、文は単純なのに歳の離れた兄弟も一緒に寝る前にベットの中で楽しんで読み聞かせをしました。
まずは単純に一通り読み聞かせ、次に親が言葉を付け加えて話を膨らまして読み、また最初に戻るといった感じでした。
最後まで読み終わっても何度も「もう一回、もう一回」とアンコールがかかり、そのたびに違ったトーンで読んだり、内容をチョットひねったりと親子で楽しみました。
何回も繰り返すうちに、上の子が次に起こる事を前もって言葉にしたりするようになるので、それをクイズ形式で読んでみたり、今日は文字を一文字ずつ追ってみよう!とひらがなの勉強にも使用したりと我が家では大活躍の絵本です。
親が読み聞かせをする時間が無い時にも、上の子が下の子相手に読み聞かせをしたり、一緒に読んでみたりと、とても楽しそうにこの本に触れていました。
今は、子供たちも大きくなり絵本を見る機会は減ってしまいましたが、この「もこ もこ もこ」の絵本については、とても印象が強いようで、本を見つけると、「これよく読んだね」とか「こんな内容だったよね」とか「こうやって読んだね」とか当時の思い出と一緒に絵本について語ってくれます。
同じようなタイプの絵本を当時探したりもしましたが、やはりこの本に勝てる絵本はなかったように思います。この「もこ もこ もこ」という絵本は親子の触れ合い時間をとても大切にしてくれた本だと今でも思っています。