読み聞かせにおすすめの絵本と最適な年齢を教えてください。
おすすめの年齢:3歳~10歳
おはなし小道具 のびる絵本 ほしい絵本のあらすじやおすすめポイントを教えてください。
どんどんページが長くのびていく、しかけ絵本です。
最後まで全部伸ばすと、なんと3m40cmもの長さになります。
(伸ばさずに、見開きの大きさで読み進めることもできます。)
あるところに、なんでも欲しがるわがままな若様がおりました。
若様の欲しがるものは、殿様が家来に命じてなんでも手に入りましたが、どうしても手に入れることができないものが1つだけありました。
若様が「絶対にあれがほしい!」と言い張るので、家来たちは大変です。
村一番の高い山にのぼり、隣村のもっと高い山にのぼり、山の上に五重の塔を建てますが若様の欲しいものには届きません。
塔の上に梯子を1つ、2つ、3つ、4つ、5つと次々のばし、家来がよじ登ってまだ届きません。
見かねた殿様も、下から上がってきて、家来の上に乗りますが、それでも届きません。
ついには若様が自分でとろうと、殿様の上に乗り、竿をもって一生懸命手を伸ばします。
そこまでして、若様が欲しがったものとは、なんでしょう?
”ほし”い!
おはなし小道具 のびる絵本 ほしいを読み聞かせた時の体験談を教えてください。
小学1年生と3年生、それぞれの教室での読み聞かせに使いました。
長ーくのびる絵本なので、事前に担任の先生に「椅子や机に読み手が立って読む」旨の了解を得ておきました。
子供たちにも、今回は特別だから真似をしてはいけないよ、と説明もしておきました。
最初は座って、普通の絵本と同じように見開きのページを読みます。
家来が山に登るところから、絵本を縦向きにして床に置き、上へ上へとどんどん伸ばしていきます。
この辺りから、子供達は「どこまで伸びる?」とわくわくし始めます。
高くなるほどに、読み手が椅子にのぼり、机にのばり、まだまだ伸びていく絵本。
その様子を見ているだけで、子供達は楽しそうです。
小学生ともなると、お話の展開も考えながら聞けるようになるので、一層楽しめます。
最後は、「若様の欲しいものはなんだったのかな?」とクイズ形式にするのもまた一興です。
おひさま?くも?星?
様々な答えが出ました。「ほし」いものだよ?とヒントを出すと、皆、星だ!と自信満々に。
途中、マジックテープで家来や殿様など人物の表情が変わる仕掛けもあるので、子供達に向けて読む前に、十分な練習が必要かと思いますが、練習した甲斐があったと思えるだけの、嬉しい反応が返ってくる1冊です。
ストーリーは単純明快なので、小学生だけでなく、幼稚園・保育園などの小さいお子さんへの読み聞かせにも、自信を持ってお勧めできます。