11ぴきのねことぶた
おすすめの年齢:3〜4歳
11ぴきのねことぶた絵本のあらすじやおすすめポイントを教えてください。
「11ぴきのねこ」シリーズとして絶大な人気を誇る絵本です。
その中でも特におすすめしたいのが、「11ぴきのねことぶた」という作品。
ある日のこと。11ぴきのねこは、森の中で一軒の家を見つけ、そこに住むことにしました。
するとそこへ、ここはぼくのおじさんの家だというぶたがやってきます。
せっかく手に入れた家を手放したくない11ぴきのねことぶたによる一騒動が起こります。
11ぴきのねことぶた絵本を読み聞かせた時の体験談を教えてください。
こどもは、この絵本の絵柄をみただけで「11ぴきのねこ!」と反応します。
シリーズとしては6作あるのですが、どのお話でも、11ぴきのねこたちはやりたい放題好き勝手で、他人のことなどおかまいなし、いたずらやずるいことばかりやっています。
もしかするとそんな11ぴきのねこの姿が、こどもにとって、普段の自分と重なるのかもしれません。
いたずらをやる11ぴきのねこの姿をみては、「こんなことしちゃダメだよね!」「勝手なねこだね〜」とねこたちを諌めるような口ぶりに。
もともと文字のかなり少ない絵本なのですが、こどもは、ページいっぱいに描かれた11ぴきのねこたちのそれぞれの自由な姿をひとつずつじっくり見ていくので、寝る前に読みはじめると、だいたいいつも読了する前に眠くなって寝てしまいます。
特に読むのに時間がかかるのは、ぶたのおじさんの家を11ぴきのねこたちが掃除する場面。
ページいっぱいに描かれた11ぴきのねこたちの掃除をする様が多種多様で、ほうきを持っているねこ、ぞうきんがけするねこ、はたきでほこりを払うねこなど様々な姿が描かれていることに興味いっぱい。
一ぴきずつ指さしては、「ほうきで掃いてる」「ぞうきんしてる」と言って楽しんでいます。
また、家の中のタンスや暖炉、壁掛けの肖像画といったインテリアにも、ひとつずつ興味を寄せてみています。
この「11ぴきのねことぶた」では、11ぴきのねこがぶたのおじさんの家を乗っとってしまって、おじさんひとりで家を建てるのですが、読んでいると、「おじさんがかわいそう」「ぼくも手伝いたい」「おじさんがんばれ」といった声援が飛んできます。
最後に家が完成する場面では、穴のあくような感じで絵本に描かれた絵をみつめています。
このあと、最後には、せっかく完成した家ごと11ぴきのねこは台風で吹き飛ばされるのですが、よほど印象的なのか、読み聞かせした次の日にはたいてい台風で飛ばされるコントを見せられます。