しろくまのパンツ
おすすめの年齢:2歳〜4歳
しろくまのパンツのあらすじやおすすめポイントを教えてください。
本自体にパンツを履かせてあり、表紙のしろくまがパンツを履いているように見えるという、読む前から面白い絵本です。
本を開く時はパンツを脱がせてから読みます。
主人公のしろくまがパンツをなくしてしまって困っているところに、ねずみがやってきてパンツ探しを手伝ってくれるお話です。
色々なパンツを見つけたら、誰のパンツかを当てていく絵本です。
前ページではパンツだけが見えるように穴あきになっており、後ページで誰が履いているのかがわかるようになっています。
結局しろくまは、真っ白のパンツを履いていることを忘れていたという可愛くおっちょこちょいな結末です。
しろくまのパンツ絵本を読み聞かせた時の体験談を教えてください。
トイレトレーニングを始めた3歳の頃から読み聞かせています。
始めは誰のパンツかわからないので、パンツの柄や大きさからヒントを汲み取って当てていかないといけないのですが、自分のパンツも楽しそうに柄を選ぶようになりました。
動物も皆パンツを履いて楽しそうと思ってくれたようで、しろくまのパンツを読みかけてからはオムツを嫌がり、パンツを履きたがるようになりました。
トイレトレーニング用に作られた絵本ではないですが、まさかの嬉しい効果に驚きました。お風呂上がりにパンツを履く時も、パンツ一緒〜と言いながら嬉しそうに絵本を持ってきました。
何回も読みすぎて絵本自体に履かせてあるパンツが破れてしまったのですが、自分で修理しようと必死にテープを貼り付けていました。もちろん修理して今も絵本にパンツを履かせてあります。
読み始めた頃は、絵本になかなかパンツを履かせられなくて、せっかく機嫌良く読み終わったのに怒って泣いたりすることもありました。
今は5歳になりましたが、絵本の内容もほとんど覚えていて、1歳の妹に読み聞かせてやってくれています。
私が2人に読み聞かせると、5歳の娘は誰のパンツかを当てるのがものすごく早く、当てるのが面白いという感覚はなくなっているように思います。
しかし、動物がパンツを履くわけないのですが、子どもの想像力は豊かなので、この絵本を読んでからは虫や動物の家族や生活を想像しながら話してくれるようになりました。
ダンゴムシもパンツ履いてるのかなぁ、チョウチョは今日は何して遊んでるのかなぁ、と質問されて、ダンゴムシはパンツ履かないよ、なんて言えませんでした。色々なことを考えてあげられる心があるのは素晴らしいことだと思います。
誰かが物をなくして困っていたら助けてあげるということは、この絵本から学んでいます。私もよく助けてもらいます。
友達に手伝ってもらってまで苦労してパンツ探しをしたのに、結局自分で履いていたのに気が付かなかったというおっちょこちょいな結末なのですが、そういう事は子どもなら特によくある事です。
以前娘がお気に入りのポケットティッシュをなくして、一緒になって探してもなかなか見つからず、結局自分のズボンのポケットに入れていた事があったのですが、見つかったのに泣いて怒りました。
この絵本を読んでからはこういった事があっても、しろくまと一緒みたいだねと言うと、笑ってありがとうと言ってくれるようになりました。
読み聞かせで、穏やかな心を育ててくれると感じたお気に入りの絵本です。