おおきなおおきな おいも (福音館創作童話シリーズ)
おすすめの年齢:4歳から6歳くらいまで
おおきなおおきなおいも絵本のあらすじやおすすめポイントを教えてください。
あおぞらようちえんのいもほりえんそくが近づいてきました。みんなワクワク。
しかし、当日はあいにくの雨で延期に。
幼稚園のみんなはつまらなーいと駄々をこねていましたが、
お芋は寝かせるごとに大きくなるから次を楽しみに、、ということで、
幼稚園でお芋の絵を描いて過ごすことにしました。
たくさんの紙をつないで、絵の具でお芋を描いていきます。
園児みんなで描くので、たくさんの紙をつないでいきます。
どんどん描いてできたのは、、、
きっと幼稚園いっぱいくらいになりそうな、大きなお芋!
先生もあまりの大きさに尻餅をついて驚きました!
ここから先生と生徒の想像のお話。
先生が「こんな大きなお芋はどうやって掘るの?」と聞くと、
「すこっぷですっぽん!」「つな引きだー!フレーフレー!」と言って根っこを引っ張ります
抜けた抜けた、お芋も子供もどってーんと転がります。
大きなお芋はどうやって運ぼうか?
子供たちの相談が始まります。
バスに乗せよう!いやいや、重くて走れないよ。屋根が潰れちゃうよ。
じゃあ、トラックだ!ダンプカーだ!
ヘリコプターを2台使って引っ張り上げるなんてアイデアも。
幼稚園に運んできたお芋。泥だらけのお芋はどうしようか?
みんなで洗います。ホースやデッキブラシ、雑巾でゴシゴシ。
洗ったらどうしよう?そうだ、プールに浮かべようと、船にお芋を見立ててプールに浮かべてみたり。
今度はどうしようか?と誰かが聞けば、恐竜にしよう!いもざうるすだ!との掛け声。
目や背中に飾りをつけて、いもざうるすの出来上がり。
先生が「そんなに遊んだら、それからどうするの?」と聞くと、
「お腹が空いたから食べちゃうの」のお返事。
みんなで大きなお芋をノコギリといった大きな道具を使って切り分けます。
天ぷらを作る子、焼き芋をする子。大学芋を作る子。
チームに分かれてたくさんのお芋料理を作っていきます。
出来上がって、お芋パーティーの始まり!
幼稚園のみんなでお芋たっぷりいただきます。
たくさん食べた子供たちは、お腹がぽーんぽんになってしまい、
まるで風船のよう。
ガスが溜まってお腹がパンパン!
ぶーぷわーんとおならで飛び上がる子供。
宇宙へ飛び上がっていきます。
いもらす1号、いもらす2号、いもらす3号、いもらす4号、いもらす5号
次から次へとみんな飛び上がります。
浮いたらみんな宇宙旅行です。
そんなうちに、夕焼け雲が見えてきました。
夕方だから帰ろう!雲に乗って帰ろう。
おしまいです
オススメのポイントは、大きなお芋を描いているところ。ページをたくさん使ってお芋を描いているのですが、どれだけ長いかを表現するのに、まだまだ、まだまだという字がだんだん大きくなっていきます。
子供もワクワクして見るので、そこで、読む方もだんだん声を大きくして、最後の先生が尻餅つくところで、わーっと歓声をあげるようにすると子供も大喜びします。
また、おならで飛んでしまうところは子供が大好きなポイントなので、こちらも面白おかしく読んで手の動きもつけて飛ぶ感じを大げさにしています
おおきなおおきなおいも絵本を読み聞かせた時の体験談を教えてください。
単純な絵と色使いの絵本で、子供は最初あまり興味を示しませんでした。
しかし、セリフの単調なところを子供のように読んでみたり、幼稚園の名前を子供が通っている保育園に置き換えてみたりするともう、大喜びです!
大きなお芋の絵を描くところでは、ページをめくってもめくってもお芋が続いているので、子供のワクワクが感じられます。
まだまだ、まだまだと読んでいて、お芋の書き終わりが見えた時の嬉しい顔が印象的でした。
園児が、お料理するところやパーティーシーンでたくさん出てくるのですが、これは、僕、これは私、これは〇〇ちゃんというふうに、自分の通う園を想像して、楽しんでいる様子でした。
また、おならで飛んでしまうシーンは面白くて仕方がないらしく、いもらす1号から5号までのセリフは言いたがります。
飛んでいく真似をしながら、セリフを読んでいます。
最後に夕方だから帰ろうと、楽しいシーンも終わり少し寂しくなるのですが、盛り上がったあとで、すっと終わっていくので、満足度が高いように思えました。
最近の絵本のように、絵のカラフルで可愛らしい感じはあまりないのですが、単調だけれども、わかりやすく子供の心を掴むポイントがしっかりあり、また子供も想像の世界にたっぷりと入れるので楽しめるようでした。
男の子はお芋料理があまり得意ではないのですが、この本を読んでからは、「あ、おおきなおおきなおいもに出てきたお芋の天ぷらだ!」というふうに、食べてくれるようにもなり、食育にも影響があるかなと嬉しく思っています。
また、芋掘り遠足をしてみたいなーとか、大きな絵を描きたいなーと、絵本から受けたことが多かったように思います。
最近の子はたくさんの絵本、面白い世界がありすぎて、想像の幅が狭まっているかなと感じましたが、そういった面でも単調なものほど想像力がつくのではと思います。
私自身もついついカラフルだったり、キャラクターの可愛い絵本を選びがちですが、昔の絵本で色使いが単調であっても、子供の心を掴むものをもっともっと知って、想像の世界を広げてあげたいなと思いました。