おすすめの年齢:6〜7才
さかさのこもりくんの内容
こうもりの男の子の名前はこもりくんです。こうもりなので、いつもさかさまで生活しています。そのため、言う言葉もさかさまです。
誰かと遊びたい時も「きみとはあそばないよ」だし、楽しく遊ぶと「つまんない」です。
あきやまただしさんならではの言葉遊びです。でも、気持ちをちゃんと伝えるにはどうしたらいいでしょうか。
あきやまただしさんは「へんしんシリーズ」や「はなかっぱ」を書いている絵本作家です。シンプルでわかりやすい絵で色がはっきりしています。
少し離れたところでも絵が見やすいので読み聞かせにぴったりだと思います。
さかさのこもりくんを我が家で読み聞かせた感想
小学校2年生に読み聞かせしました。大ウケでした。
晴れている日は「ひどい天気」、楽しいは「つまんない」とすべてさかさまのことばなので、面白かったようです。
さかさま言葉で遊ぶとややこしいので、鼻くそを飛ばしたり、おしりをぼりぼりかいたりしました。と言うところが特に面白かったようです。
さかさま言葉だとうまく遊べないことも理解できました。
面白い本なので、面白く読んでいいと思います。かぎかっこのついている会話の文章と地の文章で声を変える、
面白いので、「つまんなーい」と叫んだところは大きな声で読んでいいと思います。
メリハリをつけて読むと子供たちも集中して聞いてくれるようです。
面白かったので、さかさま言葉が流行りましたが、「さかさまの格好の時にさかさことばだよ」というと理解したようです。
こもりくんは最後にちゃんと気持ちを伝えているので、「ちゃんと気持ちを伝えられて良かったね。」というと、ただの面白い本で終わらないと思います。
年齢が低い方が言葉遊びに敏感です。似ているけれど違う言葉、言葉の音の響きやリズム、日本語の持つ言葉の美しさは低学年の方が感覚的に感じ取る力が大きいです。
大きくなってしまうと感覚よりも知識で考えるようになるのでしょうね。
低学年のうちに読み聞かせると良いと思います。5才くらいから小学校2年生くらいまでが良いと思います。
沖縄の小学校2年生に読み聞かせたので、あきやまただしさんについても紹介しました。「はなかっぱ」書いている人で、東京から沖縄に引っ越したと話しました。
少しでも親近感を感じて欲しいと思ったからです。
さかさのこもりくんはシリーズになっていて、続編もありますので、「続きは図書館で探してみてね」と話して、図書館へ行くきっかけを作りました。
本を好きになるきっかけは、好きな本との出会いであると思います。子供によってベストな本は異なるでしょうから、
たくさん本に触れて、大好きな本と巡り会って欲しいと思います。