読み聞かせにおすすめの絵本
絵本タイトル:コウラケットバシステタカメ
おすすめの年齢:5歳~6歳
コウラケットバシステタカメ絵本のあらすじ
カメが自分の動作が遅くていつもウサギにバカにされているのは、コウラがあるせいだと思い、ある日、自分のコウラを脱いで捨ててしまいます。コウラは、色々な動物の手に渡り、様々な用途に使われます。
カメはコウラから開放されたら、身軽な生活が送れるかと思いきや、困ったことのほうが多いことに気づきます。コウラが自分をどれだけ守っていてくれたのかを思い知らされました。
コウラのない自分は何者なのかわからなくなり、コウラを探しに行きます。やっと見つけたコウラは、いつも自分をバカにしていたウサギが身につけていました。
コウラがどれだけ魅力的なのか、ウサギがどんなにうらやましいと思っていたかをカメは初めて知りました。
返してもらったコウラを身につけて、カメは自分を取り戻しただけでなく、カメとしての誇りを手に入れることができたのです。
コウラケットバシステタカメ絵本を読み聞かせた時の体験談
ウサギとカメを踏襲したお話ですが、そのお話を知らなくても楽しめます。絵が柔らかくとてもやさしい気持ちになります。
カメのコウラをクマが吹いたらいい音を出したとか鳥の巣に使われようとしたり、ネズミが船代わりにしたりと、動物たちの様子も可愛らしく表情豊かに描かれています。
優しい雰囲気の絵ですが、コウラを背負っている姿をカメに見つかったときのウサギの顔がユーモラスで、読むたびに息子は大爆笑でした。
動物がコウラを拾っているどの場面にもウサギが隠れてコウラを追いかけている様子が描かれていたので、息子と一緒にウサギがどこにいるのか探すのも楽しかったです。
またカメがコウラを捨てて後悔している場面やウサギがカメにあやまる場面も素直な気持ちが溢れているせいか、「捨てなきゃよかったのにね」とか「いじわるしてごめんねとあやまってエライね」といちいち反応している息子を見て、いい絵本だなと思いました。
いわゆる名作とはちょっと違うのかもれしませんが、カタカナのタイトルも子どもには新鮮だったようですし、ウサギとカメを読んであげようかなと思わせられたり、と面白い刺激を与えてくれた一冊です。