落語絵本 四 じゅげむ (落語絵本 (4))
おすすめの年齢:小学校中学年〜高学年
川端誠さんの落語絵本シリーズのあらすじやおすすめポイントを教えてください。
地域によるかもしれませんが、読み聞かせの時間内に読み切れる長さがうれしかったです。
小学校も高学年くらいになると、読み聞かせの本選びに悩むのですが、これは簡単そうで、実はオチを理解するのが難しく、少し大人になってきた子ども達にはぴったりでした。
川端誠さんの落語絵本シリーズを読み聞かせた時の体験談を教えてください。
内容が「落語」なので、子ども向けだし簡単で面白い?と思ったら大間違い!実はオチで笑わせるのが、とても難しいです!笑
無事に笑ってもらえればいいのですが、しっぱいしてしまった回もありました。むしろ笑いが起こらない回の方が多かったかもしれません…
実際に読み聞かせしてみて、事前に何度も練習しないと、スムースにオチまでの流れが作れず、結局しらけて終わってしまうなーと実感しました。
セリフもリズムがあるので、リズムにのって流れるように、とちらずに読み進めていかないと、子ども達を流れに引き込むことができないかもしれません。
結構、事前の練習が重要な絵本です。
落語はテンポが大事ですね。
あと、べらんめい口調や昔の言い回しを芝居がかって読む、登場人物になりきって読むことも大事です。
本職の落語家とはいいませんが、恥ずかしがらず、なりきること、重要です。
実は意外に、落語を知らない子どもが多く、珍しがって、ふざけず静かに聞いてくれることが多かったです。
時々「これ知っている!」という子はいますが、ほとんどの子は、あまり落語自体を知らなかったようです。
この絵本を読む時に静かなのは、ちゃんと聞かないと、せっかくのオチが理解できなくなってしまう、というのもあるかもしれません。
この絵本のなかには、現代の子どもが知らない言葉、知らない物がでてきたりするので、本を読む前にオチは教えないけど、言葉について説明をしたことがありました。
大人の私でもちょっと分からないことが出てくることがあり、先生に聞いて確認したこともありました。
そういう本の場合は「○○って知ってる?これはね、こういうものなんだよ」という事前説明をしてから、読み聞かせを始めるのです。
そうしないと、せっかくの内容が理解できずもったいないことになってしまいます。
落語絵本とは言いますが、子どもがすっと理解して笑うには難しい内容のものがありました。
大人でしたら理解できるのですが、これは子どもには分かるだろうか?と考えながら、シリーズの中から読む本を選びました
面白いけど、難しい。でも面白い絵本シリーズです。