読み聞かせにおすすめの絵本と最適な年齢を教えてください。
コンテナくん (ランドセルブックス)
作)たにがわ なつき
おすすめの年齢: 小学低学年から(自分で読む場合)
コンテナくんのあらすじやおすすめポイントを教えてください。
大きな荷物をいろんな遠くの国まで運ぶのがお仕事のコンテナくん。
いつも誰かが自分を必要としていて、一人ではどこにも行けないけれども仲間がそれを手伝ってくれる…そんなほっこりした書き出しで、この物語は始まります。
コンテナくん、荷物を運び込むお兄さんに、何を運ぶかは目的地についてからのお楽しみ、と内緒にされます。
フォークリフト、トレーラー、ガントリークレーン…いろいろな仲間たちの力を借りて、いよいよ船に乗り込みます。
船では、同じコンテナの仲間たちとのおしゃべりをしたり、はげまされたりして、コンテナくんはがんばります。
そうして船は港について、いよいよ目的地へ…一体、どこに何をはこんだのでしょうか?それは、読んでみてのお楽しみです。
コンテナくんを読み聞かせた時の体験談を教えてください。
この絵本は、息子が一番初めに自分から読みたいと選んだものです。
そのころ2歳の息子が図書館に行き始めて何度目かの頃です。
貸し出しカウンター前でこの絵本を胸に抱きしめて、司書さんの顔をただ、「ジーッ」と見つめていたのです。
私が「ひょっとして借りたいの?」と尋ねてみると、「うん」、と返す息子。
どうやら、借りるときにはカウンターの司書さんに言わなきゃいけないようだけど、「この本を借りたい!」とまだはっきりいえない息子は、何をどうすればいいのかわからずに、途方にくれていたのでした。
その後ろ姿が今でもいじらしく、かわいらしく、記憶に残っています。
おそらく、息子は「おめめぱちくり」のかわいい顔のある絵柄が大好きな頃だったので、それに違わぬコンテナくんの顔にキュンときたのだと思います。
夜の読み聞かせでは、何度となくリクエストされ、購入もし、随分と活躍してくれました。
あまり見慣れない乗り物がたくさんでてくることも、男の子にである息子には魅惑的だったのかもしれません。
今はもう小学生となり、その本は開かれることがほとんどなくなりましたが、親である私はたまにその頃を懐かしく思って開くことがあります。
私にとって、生涯忘れられない絵本です。