読み聞かせにおすすめの絵本と最適な年齢を教えてください。
おすすめの年齢:5歳~
ちびくろ・さんぼ(瑞雲舎)のあらすじやおすすめポイントを教えてください。
おとうさんとおかあさんから、あかい上着と、あおいズボンと、みどり色のかさと、むらさき色のくつをもらい、ご機嫌のちびくろ・さんぼは、ご機嫌でジャングルに散歩に出かけます。しかし、トラたちが出てきて、さんぼを食べようとします。命を助けてもらう代わりに、さんぼは大切な上着やズボン、かさ、くつを次々と取られてしまいます。
「自分こそが一番立派だ」と思う4頭のトラたちは言い合いになり、とうとうぐるぐるまわって、バターになってしまします。
そのバターを使って、さんぼ一家は、おなかいっぱいホットケーキを食べましたというお話です。
私が小さいころ大好きだったお話ですが、「さんぼ」という言葉が、黒人へ差別用語にあたるとなったようで、長い間、本屋で見かけることはなくなりました。
2005年に、また出版されたようです。
自分が幼いころ読んでいた物語が、また、自分の子供にも読み聞かせられるというのが最大のお勧めです。
怖いトラが、ぐるぐるとまわったら、おいしいバターになって、しかもお母さんがホットケーキにしてくれて、さんぼが169枚も平らげるというのが、夢があって面白いです。
ちびくろ・さんぼ(瑞雲舎)を読み聞かせた時の体験談を教えてください。
子供と本屋さんに行った時に、久しぶりに「ちびくろ・さんぼ」を見つけ、子供に「ママが小さいころに大好きだったお話」と伝えたら、とても興味を持ちました。
今までの絵本は、絵が多かったですし、見開きページごとに絵と文章が合致していました。
でも、この本は、絵も挿絵という感じ、文章も次のページをめくらないとつながらず、今までの読み聞かせとは違った感じです。小学生が読む児童書と、絵本の中間といった感じでしょうか。
最初、子供は戸惑ったようですが、怖いトラが赤い上着をきたり、ズボンをはいたりするとことが面白く笑っていました。かさやくつなどは、「そんなもの、トラいらないよ~」と言っていましたが、しっぽにつけたり、耳につけている様子にも面白いようで、「ぼくだったら、かさは首に巻いて、濡れないようにしてあげる」なんてオリジナルのアイデアも出していました。
後半、トラがバターになるところは、何度読んでも大興奮で、一緒に「ぐるるるるる」と言ったり、本当に回ってみたりします。
ホットケーキが大好きなので、「ぼくだったら、200枚食べられる」なんて、さんぼと競っています。
本人は、冷蔵庫にあるバターはトラからできていると信じていたようで、先日、テレビで牛乳からできることを知ってショックを受けていました。
子供らしいかわいいエピソードだなと思いました。