しろくまのパンツ
おすすめの年齢:3歳
大きなしろくまくんが、パンツをなくしてしまって困っているところを、小さなネズミさんが一緒にしろくまくんのパンツを探してくれるお話です。
まず、装丁が素敵です。絵本に赤色のパンツ型のカバーが履かせてあり、このカバーが破損したり紛失したら、問い合わせたら実際に同じ物を取り寄せることが出来る仕組みになっています。
仕掛け絵本になっていて、穴からパンツが見え、誰のパンツか探していきます。クスッと笑える絵になっています。
お話の進み方も、単調ではなく起承転結になっていて、最後まで読んだら、大人も一緒に最初に戻って確認したくなる仕掛けになっています。
登場人物は、「しろくまくん」と「ネズミさん」の2人だけで、2人に体格差がかなりあるので、声色を変えて読むのに丁度良いです。
「しろくまくん」は低い声でゆっくりと読み、「ネズミさん」は高い声で読みます。
パンツの絵から、誰が持ち主か当てていくのですが、子供が既に覚えているので、先に答えたりします。私が読むのが早いか、子供が答えるのが早いか競争になる時もあります。
小さなパンツが出てきた時は、絵本の本文には無いのですが、「○○ちゃんのパンツかなぁ」と子供の名前を言うと、子供は「違うよぉ」と言いながら大笑いをします。
イカが出てくるページがありますが、最初、子供は、イカとタコの違いがわからなかったようて、混同していたので、イカは足が10本、タコは足が8本と教えて以来、そのページになると「イカの足、何本ある?」と聞いて、足の本数を数えたりして、数のお遊びもしています。時には英語で本数を数えたりもして、子供は楽しそうです。
最後のあっと驚く結末は、初めて読んだ時には私自身が衝撃を受け、最初のページに戻りました。今でもオーバー気味に演技をして、最初のページに戻ると、子供も内容を知っていながらも大爆笑です。
この仕掛けは、人に進めたくなり、実母が遊びに来た時に読ませたら、実母も衝撃を受けていました。
内容は単純で文字数も多くはないので、子供は内容を暗記してしまっています。そのため、「今日は○○ちゃんが読むね」と暗記している内容をそらで言って読む側の役をやってくれる時もあります。ちゃんと、「しろくまくん」の声は低めの声を出してみたり、「これママのパンツかなぁ」と、私の真似をしてくれたりします。
読み終わったら、子供と一緒に、絵本にカバーの赤色のパンツを知って履かせて完了です。
うちの本のパンツは、ボロボロになってきてしまったので、そろそろ新しいパンツを購入しなきゃいけないかもしれません。
子供に内緒で、新しいパンツに変えていたら、子供はまた目を輝かせて読むのかなと思うと素敵な仕組みだなと思います。