読み聞かせにおすすめの絵本
おすすめの年齢:5歳~
おおきなき絵本のあらすじやおすすめポイント
小さい頃からいつも一緒に過ごした、一人の男の子と一本のりんごの木が繰り広げる 長い年月を経ても変わらない愛を伝える物語です。
人間は年を重ねるとともに変わっていくものがたくさんあります。
例えば 良い学校に行きたいとか、素敵な伴侶を得たいとか・・・。大金を手に入れたい!、金を稼ぎたい!等と感じるのも、ごく普通の欲求です。
でも全てが上手くいくとは限らない。世の中に疲れて夢破れて戻ってきたかつての少年を、木はいつでも優しく迎えてくれます。そんなお話です。
おおきなき絵本を読み聞かせた時の体験談
幼稚園で読み聞かせをしました。
最初はあまり意味が分からなかった様子の子供達でしたが、何度か読んで聞かせているうちに「おとこのこ、自分勝手だね!」「ダメだねえ」や、「木は優しいねー」「怒らないんだね」中には「おとこのこはこの後、木とずっと一緒に暮らしたのかなあ?」などなど、各々の感じ方や考えを素直に言葉にしてくれます。
自分の父母と比べて、「ママは私が悪いことしたらすぐ怒るよ!けど、私が泣いたら、また優しくなって抱っこしてくれる」「本当は優しいのかもね」と、親の小人に対する行動の根底にある想いをみずから見出してくれる園児さんもいました。
また、木がおとこのこに与える 様々な自然の恵みの豊かさにもびっくりするようです。
木は動けませんが、木登りをさせてあげたり茂った枝で木陰を作ったり、実ったりんごを売らせたり、幹を与えてボートを作らせたり・・・最後には、残った切り株に、年老いた彼を座らせてやります。
余すところなく彼に与える愛の大きさが素晴らしい作品です。