もこもこもこ (ぽっぽライブラリ みるみる絵本)
おすすめの年齢:1~2歳
擬音語しか出てきません!ある「もの」が急に下から出てきたり。ふくらんだり、落ちたり、はじけたりします。それを音で表現している本です。
擬音語しか出てこないけれど、その「もの」の色々な変化を音とともに楽しむことができます。音と同時に体を使っても表現できるところが魅力だと思います。例えば、ぷうっという場面では、口をぷうと膨らませて表現したり、ぱちんとはじけるところは手をたたいて、ぱちん!と鳴らして表現したりといろいろな表現の仕方も楽しむことができます。
何だかよくわからないのに、子どもも大人も引き込まれます。そして、最後にその「もの」はどうなるのか・・。不思議だけど魅力的な本です。
子どもと初めて一緒に読んだときは結構衝撃的でした。何だこれはという感じです。もこもこ?にょき?しーんとか。そんなことがずっと書かれています。でも、最初の始まりがそんな感じで、何だこれはと思いながら読んでいるので結局最後まで読んでしまいました。1回目は正直なあに?という感じです。私自身も何だろう、子どもも何だろうという感じですが、何だか気になってみてしまう、子どもも見入ってしまう。そんな始まりでした。
2回目は絵と照らし合わせながら読んでいきます。なんとなく出てくる「もの」と、書いてある言葉と一緒に読んでいきます。また、子どもも見入っています。私も読みながら何だろうと思いながら読んでいます。そのうち読みながら、その擬音語にちょっとアクセントをつけて読んでいきます。もこっと何かが出てくると、子どもも何か出てきたと反応。にょきっとまたでてきたら、また何か出てきたと子どもが反応。その一つ一つの言葉と絵に私も子どもも興味をひかれながら読んでいます。次は何だろう、次は?と気になって子どもは静かにずっと見ていました。
子どもはまだ、1,2歳だったので、長い絵本は読めないのでちょうどよかったと思います。その「もの」の絵と言葉を一緒に見て何を思っていたのかはわかりませんが、ずっと最後まで見ていました。何回も読むうちに子どもも絵本の言葉と絵を覚えてきます。そして一緒に言葉に合わせて顔を動かしたり、動作を加えると子どもも一緒に楽しそうに真似するようになり、一緒に動きながら読んでいました。
ぱちん!とでてきたら、一緒に手をたたいてみたり。ぎらぎらというページが出てくれば、ギラギラ言いながら、手を動かして(星がキラキラするような動きをして)みたりしていました。
初めは静かにみていた子供も何度か繰り返し読むうちに、一緒に言葉に出しながら楽しんでみるようになっていました。
この「もの」の正体がこどもも大人もわからないので二人でこれ何だろうね。何か出てきたねと話しながら読んだ記憶があります。単純な絵と単純な言葉なのに、何だかわからなくて。でも面白くて。何回子どもに読んでも全く飽きることもなく、繰り返し読みました。とてもおすすめの絵本です。